職員のモチベーション向上と働きがいのある環境づくりのための心理学理論
薬局運営において、職員のモチベーション管理は最も重要な課題の一つです。やる気は個人の性格や意識の問題ではなく、環境との相互作用で生まれます。
ここでは、薬局運営に活用できる12の心理学理論を紹介します。これらの理論を理解することで、「意識改革」に頼らない、構造的なモチベーション管理が可能になります。
Motivation Theory:総論
やる気は性格ではなく、環境との相互作用で生まれる
Self-Determination Theory:SDT
自律性・有能感・関係性の3要素が内発的動機づけを高める
Intrinsic & Extrinsic Motivation
外発的(報酬・評価)は短期、内発的(意味・成長)は長期
Goal-Setting Theory
明確性・到達可能性・フィードバックが揃って初めて目標は機能する
Reinforcement Theory
人は「強化された行動」を繰り返す
Feedback Theory
再現可能な情報が学習を促す
Nudge Theory
人は合理的ではなく、環境に流されて行動する
Behavioral Economics
人は常に最適判断をしない。デフォルト・比較・視認性が行動を左右する
Equity Theory
人は「自分と他者の投入/報酬の比率」を無意識に比較する
Maslach Burnout Theory
情緒的消耗・脱人格化・個人的達成感の低下の3要素で段階的に進行
Emotional Labor
感情を調整しながら働く職業は消耗しやすい
Psychological Reactance
自由を奪われると、人は反発・無関心になる
やる気低下を個人の性格や意識の問題として捉えず、環境や構造の課題として分析する
「意識改革」に頼らず、自然とモチベーションが高まる環境や仕組みを設計する
施策の効果を定期的に測定し、PDCAサイクルを回して改善を続ける