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自己決定理論

Self-Determination Theory:SDT

提唱者:Deci & Ryan

自律性・有能感・関係性の3要素が満たされると内発的動機づけが高まる

3つの基本的心理欲求

自律性

Autonomy

自分で選択し、自分の意志で行動しているという感覚

有能感

Competence

自分には能力があり、成果を出せるという感覚

関係性

Relatedness

他者とつながり、所属しているという感覚

薬局運営への活用

やらされ感の正体分析

職員が「やらされ感」を感じている場合、3つの欲求のどれが満たされていないかを分析します。

  • 自律性の欠如:細かく指示されすぎ、自分で判断する余地がない
  • 有能感の欠如:成長実感がない、フィードバックがない
  • 関係性の欠如:孤立している、チームの一員と感じられない

指示・KPI・評価設計の軸

3つの欲求を軸に、マネジメント施策を設計します。

自律性を高める

  • ・業務の進め方を任せる
  • ・「なぜ」を説明する
  • ・選択肢を与える

有能感を高める

  • ・適切な難易度の目標
  • ・具体的なフィードバック
  • ・成長の可視化

関係性を高める

  • ・チーム目標の共有
  • ・相互支援の仕組み
  • ・感謝を伝える文化

マネジャーの役割再定義

マネジャーの役割は「指示・管理」ではなく、3つの欲求を満たす環境を整えることです。職員が自律的に動き、成長を実感し、チームの一員として貢献できる環境をつくることが、マネジャーの最も重要な仕事です。

実践チェックリスト

職員に業務の「やり方」を任せる余地があるか?
指示を出すとき「なぜそれが必要か」を説明しているか?
職員が成長を実感できるフィードバックを定期的に行っているか?
チームの目標や成果を全員で共有しているか?
職員同士が助け合える仕組みがあるか?

明日の一手

職員一人ひとりの「自律性・有能感・関係性」の充足度を観察してみましょう。

具体的なアクション:

次回の1on1で「最近、自分で判断できる場面はありますか?」「成長を感じられていますか?」「チームの一員として貢献できていると感じますか?」と問いかけてみる。