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バーンアウト理論

Maslach Burnout Theory

情緒的消耗・脱人格化・個人的達成感の低下の3要素で段階的に進行

バーンアウトの3要素

1

情緒的消耗

Emotional Exhaustion

感情的なエネルギーが枯渇し、疲弊感が続く状態。「もう何もしたくない」という感覚。

サイン:慢性的な疲労感、朝起きるのがつらい、休んでも回復しない

2

脱人格化

Depersonalization

患者や同僚に対して冷淡・無関心になる状態。人を「モノ」のように扱ってしまう。

サイン:患者への共感が薄れる、同僚との関わりを避ける、皮肉っぽくなる

3

個人的達成感の低下

Reduced Personal Accomplishment

自分の仕事に意味を感じられなくなり、「自分は役に立っていない」と感じる状態。

サイン:自己効力感の低下、「何をやっても無駄」という感覚、離職願望

薬局運営への活用

早期サイン検知

バーンアウトは段階的に進行します。早期のサインを見逃さないことが重要です。

初期

  • ・疲れが取れない
  • ・イライラしやすい
  • ・集中力の低下

中期

  • ・患者への関心低下
  • ・同僚との関わり回避
  • ・ミスの増加

後期

  • ・無力感・絶望感
  • ・身体症状の出現
  • ・離職願望

「休ませる」ではなく「回復させる設計」

バーンアウトの対策は「休ませる」だけでは不十分です。回復できる環境を設計することが重要です。

業務量の調整

一時的な負荷軽減、役割の見直し

自律性の回復

自分で決められる範囲を増やす

達成感の回収

小さな成功体験、感謝の言葉

関係性の修復

チームのサポート、孤立させない

明日の一手

職員のバーンアウトの兆候がないか、観察してみましょう。

具体的なアクション:

「最近疲れていませんか?」「仕事で困っていることはありますか?」と声をかけ、早期のサインを見逃さないようにする。