調剤薬局の待ち時間は、「忙しいから」「人が足りないから」ではありません。入れている仕事量(仕掛品)が多すぎることが原因です。これを説明できるのが リトルの法則 です。
リトルの法則(Little's Law)は、待ち行列理論(キューイング理論)の中核となる数式です。提唱者は ジョン・リトル。
数式はこれだけです。
重要なのは、👉 到着や処理のバラつきに関係なく成立するという点です。
つまり、常に6枚分の処方箋が「待ち」として滞留しているという意味になります。
逆に言えば、
待ち時間を半分にしたければ→ 滞留量(WIP)を半分にするしかない
多くの薬局では、こう考えがちです。
「混んでいるから、とりあえず受ける」
「作れるときに作っておこう」
「一包化は後回しでいい」
しかしリトルの法則で見ると、これはすべて同じ問題です。
👉 WIPを増やしている。
WIPが増えると、
という"連鎖"が必ず起きます。
リトルの法則が示す事実は、非常に厳密です。
👉 これ以外の近道は存在しません。
一包化・麻薬・在宅分包・散剤監査など、時間のかかる処方を後回しにすると、
見えないWIPが積み上がる
ある瞬間に"塊"として出てくる
全体が一気に止まる
👉 見かけ上ラクでも、リトルの法則的には最悪の選択です。
調剤待ちが◯枚を超えたら新規投入を止める
一包化は最初の5分だけでも流し始める
短工程/長工程/在宅・施設(バッチ処理)
👉 これはDBR(ドラム・バッファ・ロープ)の実装です。
これだけで、「なぜ今日は荒れたか」が説明できます。
明日やることは、これだけです。
👉 「今、調剤待ちは何枚か?」を全員で共有する。
ホワイトボードに数字を書く。それだけで、
が、目に見えて減ります。