Ⅰ.チームビルディングの中核概念

チームビルディングの本質を理解し、薬局運営に活かす

チーム成果は「個人能力の総和」ではなく相互作用の質で決まる

優秀な個人を集めても、相互作用が機能しなければチームとしての成果は出ない。逆に、個々の能力が平均的でも、相互作用の質が高ければ高い成果を生み出せる。

具体例

  • 情報共有がスムーズに行われる
  • 役割分担が明確で重複や漏れがない
  • 互いの強みを活かし合える
  • 問題が早期に共有され解決される

チームビルディング=人間関係改善ではなく、構造設計

「仲良くなれば成果が出る」という誤解が多いが、チームビルディングの本質は構造設計。役割・目標・プロセスを明確にし、相互作用が自然に生まれる仕組みをつくること。

具体例

  • 役割と責任範囲の明確化
  • 意思決定プロセスの可視化
  • 情報共有の仕組み化
  • 振り返りの定期実施

目的:チームが継続的に成果を出せる状態をつくること

一時的な成果ではなく、継続的に成果を出せる状態を目指す。そのためには、学習し改善し続けられる仕組みが必要。

具体例

  • 定期的な振り返りの実施
  • 改善提案が出やすい環境
  • 失敗から学ぶ文化
  • プロセスの継続的改善

薬局運営への応用

朝礼・ミーティングの再設計

連絡事項の共有だけでなく、役割確認・優先順位の共有・問題の早期発見の場として機能させる

在宅・地域連携の構造化

誰が何をどこまで担うか、情報共有のルール、判断基準を明確にする

属人業務の可視化と分散

特定の人しかできない業務を洗い出し、手順化・共有化する

ヒヤリハット共有の仕組み化

個人の責任追及ではなく、システム改善の機会として扱う文化をつくる

明日の一手

次回のミーティングで「今のチームで一番うまくいっていることは何か?」「それはなぜうまくいっているのか?」を全員で話し合ってみましょう。成功の構造を理解することが、チームビルディングの第一歩です。

所要時間:15〜20分