かかりつけ薬剤師制度は、患者さんが特定の薬剤師と継続的な関係を築き、より安全で効果的な薬物療法を受けるための制度です。この記事では、かかりつけ薬剤師のメリットや登録方法について詳しく解説します。
かかりつけ薬剤師とは
かかりつけ薬剤師とは、患者さんが服用している全ての薬について一元的・継続的に管理し、薬学的知見に基づく指導を行う薬剤師のことです。2016年4月に診療報酬改定で新設された制度で、患者さんの薬物療法の安全性と有効性の向上を目的としています。
かかりつけ薬剤師の定義
- 患者さんの同意を得て指名された薬剤師
- 患者さんの薬歴を一元的に管理
- 24時間対応可能な体制を整備
- 在宅医療への対応も可能
かかりつけ薬剤師のメリット
薬の安全性向上
- • 重複投薬の防止
- • 相互作用のチェック
- • 副作用の早期発見
- • アレルギー歴の管理
個別対応の充実
- • 患者さんの状況に応じた指導
- • 生活習慣を考慮した服薬指導
- • 継続的な健康サポート
- • 薬の効果・副作用の追跡
24時間対応
- • 緊急時の相談対応
- • 夜間・休日の薬の相談
- • 副作用発現時の対応
- • 服薬に関する不安解消
在宅医療対応
- • 自宅での服薬指導
- • 薬の管理方法の指導
- • 介護者への説明
- • 医師との連携強化
かかりつけ薬剤師になるための要件
かかりつけ薬剤師として指名されるためには、以下の要件を満たす必要があります:
基本要件
- 薬剤師として3年以上の薬局勤務経験
- 当該薬局で1年以上の勤務
- 週32時間以上の勤務
- 研修認定薬剤師の資格取得
体制要件
- 24時間対応可能な連絡体制
- 在宅医療への対応体制
- 医療機関との連携体制
- 継続的な研修受講
かかりつけ薬剤師の登録方法
患者さん側の手続き
1
薬局・薬剤師の選択
信頼できる薬局と薬剤師を選び、かかりつけ薬剤師として指名したい旨を伝えます。
2
同意書の記入
かかりつけ薬剤師指名に関する同意書に記入し、正式に契約を結びます。
3
薬歴情報の提供
現在服用中の薬、アレルギー歴、既往歴などの情報を詳しく提供します。
4
継続的な関係の構築
定期的な相談や服薬指導を通じて、薬剤師との信頼関係を築いていきます。
💰 かかりつけ薬剤師指導料について
基本料金: 76点(760円)
患者負担: 3割負担で約250円
※薬剤服用歴管理指導料に代わって算定
注意事項
注意: かかりつけ薬剤師指導料は、通常の薬剤服用歴管理指導料(45点)よりも高く設定されていますが、より充実したサービスを受けることができます(医療機関への情報共有:トレーシングレポート)。
良いかかりつけ薬剤師の選び方
チェックポイント
- 丁寧で分かりやすい説明をしてくれる
- 患者の話をよく聞いてくれる
- 専門知識が豊富で信頼できる
- アクセスが良く通いやすい立地
- 24時間対応体制が整っている
避けるべき薬局
- 説明が不十分で質問しにくい
- 対応が遅く、緊急時に不安になる
- 情報共有が不透明で信頼性が低い